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【五大宗教】宗教を通して学ぶ世界遺産
現在登録されている世界文化遺産は、人類が築き上げてきた建築物や都市景観です。
それらを築き上げる背景や精神的な部分には、宗教への信仰があり、建築や美術は信仰の表現として用いられることが多いといえます。
寺院や教会といった宗教建築が、世界文化遺産に登録される事例は多く、今回はその背景となる宗教、特に世界を代表する5つの宗教について概観していきます。
信者人口の多い順に、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教、そしてユダヤ教を概観します。
キリスト教
1世紀、イエスの教えに基づき、ローマ帝国支配下のパレスチナで誕生した宗教。
キリスト教の歴史
紀元前6年〜紀元前4年頃、ナザレのイエスが、ベツレヘムに生まれる。
刑死する3年ほど前から、ガリラヤでの宣教を開始する。
だが30年頃、イエスの存在はローマに対する反逆となり、エルサレムのゴルゴタの丘で十字架刑に処された。
その後、イエスをキリスト(救世主)とする信仰が成立し、使徒による伝道によってローマ帝国内外へと広まった。
60年代にはヤコブ、ペトロ、パウロら使徒が亡くなる。
301年にアルメニア王国が初めてキリスト教を国教化。
313年にコンスタンティヌス帝が発布した「ミラノ勅令」は、ローマ帝国においてキリスト教を公認したものとされる。
そして380年にテオドシウス帝は、キリスト教をローマ帝国の国教と宣言するに至る。
宗派は、カトリック教会に代表される西方キリスト教と、正教会に代表される東方キリスト教とに大別される。
キリスト教を国教としたローマ帝国は、395年に東と西の2つのローマ帝国に分かれた。
451年のカルケドン公会議では、異端とされた教会(東方諸教会)が分離した。
1054年、東方と西方のキリスト教会との交流は希薄であり神学上の問題などが原因となって、ローマ教皇とコンスタンティノープル総主教が、相互に破門。
キリスト教会は東西分裂した。
1204年の第4回十字軍(フランスの諸侯とヴェネツィアを中心とした西方キリスト教勢力)は、東方キリスト教の中心地コンスタンティノープルを攻撃、占領・略奪したことは東西分裂を決定的なものとした。
これ以降、西方の教会はカトリック教会、東方の教会は正教会となった。
西方では、1077年のカノッサの屈辱に象徴されるようにカトリック教会や教皇が、俗権においても国家や王を上回る権力を有するようになった。
だが、堕落や腐敗が問題視されるようになり、批判したフスは異端とされて1415年に火刑に処された。
1517年のルターによる「九十五か条の論題」をきっかけとして始まった宗教改革は、西方においてプロテスタントが誕生する契機となった。
またイギリスでは、イングランド王ヘンリー8世(在位:1509〜1547年)が離婚問題をきっかけにして、イギリス教会をカトリック教会から分離してイングランド国教会(聖公会)を誕生させた。
なお、日本へのキリスト教伝来は、1549年にカトリック教会のイエズス会士フランシスコ・ザビエルによる布教にはじまる。
イエズス会は、ルターの宗教改革にはじまるプロテスタント台頭の防波堤となることを活動として掲げていた。
キリスト教の教義
イエスは、ユダヤ社会の宗教改革者で、神への愛、隣人愛を説いた。
カトリック教会・聖公会・プロテスタント・正教会と宗派は分かれるが、イエス・キリストが神の国の福音を説き、罪ある人間を救済するために、自ら十字架にかけられ、復活したことを信じる。
また「父なる神」と「その子キリスト」と「聖霊」を唯一の神(三位一体)として信仰している。
キリスト教の教典
イエスの軌跡は、『新約聖書』にまとめられた。
聖典であるユダヤ教聖典を旧(ふる)い約束と位置づけ、新約として表現した。
新約聖書は、以下で構成されている。
・福音書:イエスの伝記。マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4つがある。
・パウロ書簡:弟子パウロが各地の教徒に向かって書いたとされる手紙。
・公同書簡:キリスト教徒一般に向けて信仰のあり方を説いたとされる書簡。
・ヨハネの黙示録:ユダヤ教でいう黙示文学に属する文書で、終末論についてかかれている。
キリスト教の聖地
聖墳墓教会は、エルサレム旧市街にあるキリストの墓とされる場所に建つ教会堂。
ローマ帝国皇帝コンスタンティヌス1世の母ヘレナが、326年にエルサレムを訪れゴルゴタの丘を推定し、聖墳墓教会が建てられた。
現在、東方正教会(ギリシャ正教)、アルメニア使徒教会、カトリック教会、コプト正教会、シリア正教会の複数教派による共同管理となっている。
キリスト教の現状
キリスト教信者は約24.4億人(世界人口の31.3%)と、世界で最も信者の多い宗教となっている。
その内カトリック教会の信者は約12億人、プロテスタント諸派の信者は約5億人、正教会の信者は約3億人である。
イスラム教
610年頃、アラビア半島のメッカの商人ムハンマドが、唯一神アッラーからの啓示を天使ジブリールより受け、預言者となったことで誕生した宗教。
イスラム教の歴史
ムハンマドは、メッカの大商人たちから迫害を受けるようになり、メディナへ移住した(ヒジュラ・聖遷)。
イスラーム暦の元年はムハンマド生誕の年ではなく、西暦622年にメディナにウンマ(イスラム共同体)ができたヒジュラの年を元年にしている。
630年、メッカを占領し、カーバ神殿にあったあらゆる偶像を破壊して聖地とした。
632年にムハンマドはメディナで死ぬ。
後継者はリッダの戦いを勝ち抜いたアブー・バクルとなり、その地位はカリフといった。
アブー・バクルは、東ローマ領となっていたシリアやエジプトに侵攻し領土を広げた。
2代目カリフのウマルは、642年にはニハーヴァンドで、ササン朝ペルシア皇帝自らが率いる親征軍を大破して、ペルシア地域を獲得した。
ウマルが暗殺された後、3代目カリフのウスマーンもまた殺され、ムハンマドの従弟アリーが4代目カリフとなる。
だが、ウマイヤ家(クライシュ族の有力部族)のシリア総督ムアーウィアと対立し、アリーとその息子フセインは殺害された。
ムアーウィアがカリフとなり、以後はウマイヤ家の家長がカリフ位を世襲するようになった(ウマイヤ朝:661〜750年)。
ウマイヤ朝という世襲制王朝の出現により、これまでとの体制の違いからアリーまでの四代を「正統カリフ」とし、以後のカリフとは区別するようになった。
また、脱落したアリー支持勢力を中心に、アリーとその子孫のみがイスラム共同体の指導者(イマーム)であると主張するシーア派(「アリーの党派(シーア・アリー)」の意。)と、スンナ派(「ムハンマド以来の慣習(スンナ)に従う者」の意。)とでイスラム共同体は分裂した。
イスラム教の教義
ムハンマドは、厳しく偶像崇拝を否定し、公正の実現・弱者救済を説いた。
このため、礼拝の場であるモスクには、他宗教の寺院や聖堂とは異なり、宗教シンボルや聖像など偶像になりうるものがない。
モスクで特徴的なのはミフラーブと呼ばれるアーチ状のくぼみがあり、それによって聖地メッカの方角(キブラ)を知り祈ることができるようになっている。
また、全ての信徒が「ウンマ」と呼ばれる信仰共同体に属すると考え、信徒同士の相互扶助関係を重んじた。
イスラム教(スンナ派)の教義は、6つの信仰と5つの行為から成り立つ(六信五行)。
「六信」とは、神(アッラー)・天使(マラーイカ)・啓典(クトゥブ)・使徒(ルスル)・来世(アーヒラ)・定命(カダル)を信じること。
イスラム教徒たるムスリムは、アッラーが唯一の神であること、その招命を受け預言者となったムハンマドが真正なる神の使徒であることを固く信じる。
「五行」とは、 信仰告白(シャハーダ)、礼拝(サラー)、喜捨(ザカート)、断食(サウム)、巡礼(ハッジ)を行うこと。
礼拝であれば1日のうちの決まった時間、断食であれば1年のうちの決まった月(ラマダン)に、すべてのムスリムが一斉に行う。
集団で一体的に行うことにより、お互いの紐帯を認識し、共同体の一体感を高める。
一体感が最高潮に達する信仰行為が巡礼(ハッジ)。
聖地メッカにて、全ての巡礼者がスケジュールに従い一連の儀礼を体験する。
イスラム教の教典
アラビア語で「朗唱されるもの」という意味をもつ『クルアーン(コーラン)』。
アダム、ノア、アブラハム、モーセ、イエスなど歴代預言者たちが説いた教えを、最後の預言者であるムハンマドが語った内容が完全な形とし、ムハンマドおよび後継者の代によって編集され書物となった。
そして、クルアーンに次ぐ事実上の聖典として、『ハディース』がある。
預言者ムハンマドの没後、ムハンマドが自分自身の言葉として語ったものや行動が、スンナ(慣習)として尊ばれ、学者達に伝えられて行った伝承である。
イスラム教の聖地
カーバ神殿は、サウジアラビアのメッカにあるマスジド・ハラームの中央に位置する建造物で、イスラムにおける最高の聖地とみなされている黒色聖殿である。
「カーバ」という言葉はアラビア語で「立方体」を意味する。
630年、ムハンマドがメッカを征服すると360体あったとされる偶像は全て破壊され、カーバはイスラム教の聖殿となった。
最高聖地カーバへの巡礼ハッジはムスリムの義務とされており、毎日の礼拝サラーはカーバに向かって行うことが定められている。
イスラム教の現状
イスラム教信者は、約19.5億人(世界人口の25.0%)となっており、中央アジア、アフリカ北部、東南アジアなど民族を超えた宗教となっている。
イスラムの宗派では、スンナ派が約9割と圧倒的に多い。
ヒンドゥー教
バラモン教から聖典やカースト制度を引き継ぎ、土着の神々や崇拝様式を吸収しながら徐々に形成された多神教である。
ヒンドゥー教の歴史
アーリア人は、インドの地で前1500年頃にヴェーダ(バラモン教・ヒンドゥー教の聖典)を成立させ、バラモン教を信仰していた。
ヒンドゥー教は、紀元前5〜4世紀に顕在化し、同じくインドで生まれた仏教を凌ぐようになった。
ヒンドゥー教の教義
輪廻(りんね)、解脱(げだつ)といった概念を有し、四住期(アーシュラマ。解脱に向かって人生を4つの住期に分け、段階ごとに目標と義務を設定する。)に代表される生活様式や、身分(ヴァルナ)や職業(ジャーティ)を含んだカースト制などを特徴としている。
三神一体(トリムールティ)とよばれる教義では、中心となる3大神、
ブラフマー神(宇宙、世界に実存、実在の場を与える神。水鳥ハンサに乗った老人。梵天。大日如来。)・ヴィシュヌ神(宇宙、世界の維持、平安を司る神。鳥神ガルーダに乗る。盧舎那。)・シヴァ神(宇宙、世界を創造し、その寿命が尽きた時に破壊、破滅を司る神。虎の皮をまとい首にコブラを巻く。大自在天。大黒天。)は一体をなすとされる。
日本の仏教にも影響を与えている。
ヒンドゥー教の教典
インド最古の文献『リグ・ヴェーダ』は、バラモン教の根本聖典で、ヒンドゥー教でも権威が認められている。
ヴェーダには、リグ・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダ、ヤジュル・ヴェーダ、アタルヴァ・ヴェーダの4つがあり、 リグ・ヴェーダが最重要となる。
紀元前15世紀から紀元前13世紀にかけて成立した神々への讃歌集となっている。
インドの二大叙事詩と称される『マハーバーラタ』(バラタ族の国の王族の確執と、それに伴う争いの物語)および『ラーマーヤナ』(コーサラ国王子でヴィシュヌ神化身であるラーマが、羅刹王ラーヴァナを倒し王となる物語)がある。
ヒンドゥー教の聖地
バラナシ(ベナレス)。インド北東部、ガンジス川中流左岸の都市。ヒンドゥー教七聖地中の最高の聖地で、ヒンドゥー教寺院が密集し、河岸には巡礼者が心身を清める水浴場がある。
ヒンドゥー教の現状
ヒンドゥー教信者は、インドを中心に約11.6億人(世界人口の14.9%)に達する。
仏教
前6世紀から前5世紀、インドの釈迦族王子ガウタマ・シッダールタが、ブッダガヤの菩提樹で瞑想し、悟りを開いたことが起源となる宗教。
仏教の歴史
シッダールタは、真理に目覚めたブッダ(仏陀)となる。
悩みや迷いとして現れる苦しみから脱却し、自ら悟りを開くことを説いた。
後に、弟子や後継者により体系化されたが、インドでは衰退していった(ヒンドゥー教が盛んになった。)。
釈迦の死後、数百年で宗派が生まれ、大きく二つに分かれた。
南方(東南アジアなど)に伝播したのは上座部仏教であり、初期の教えを模範としている。
人は自らを頼り、自ら修行をして真理(法)に目覚め「悟り」を得ることを目指す。
一方、紀元前の終わりごろには、北方(中国や朝鮮、日本)に伝播した大乗仏教が開始された。
大乗仏教では、上座部仏教を自ら修行する者しか救済を得ることができない小乗と批判し、「衆生済度(しゅじゅうさいど)」、現世で苦しみ悩んでいるすべての者を救済し、悟りへと導くことが可能である、と考えた。
大乗仏教は、禅宗やチベットや日本における密教(ヒンドゥー教の影響を受けている。)、浄土信仰など多様な教えに広がった。
『日本書紀』には日本に仏教が伝来したのは552(欽明天皇13)年となっている。
日本の伝統仏教13宗の開祖と本山は以下のとおりである。
◉奈良仏教系
・華厳宗:審祥ら。東大寺
・法相宗:道昭。興福寺・薬師寺
・律宗:鑑真。唐招提寺
◉平安仏教系
・真言宗(東密):空海(弘法大師)。東寺(東寺真言宗)・高野山金剛峯寺・醍醐寺(醍醐派)ほか
・天台宗(台密):最澄(伝教大師)。比叡山延暦寺
◉法華系
・日蓮宗:日蓮(立正大師)。身延山久遠寺
◉浄土系
・浄土宗:法然(源空)。知恩院
・浄土真宗:親鸞。本願寺(浄土真宗本願寺派・西本願寺)・真宗本廟(真宗大谷派・東本願寺)ほか。
・融通念仏宗:良忍(聖応大師)。大念仏寺
・時宗:一遍(証誠大師・円照大師)。清浄光寺(遊行寺)
◉禅系
・曹洞宗:道元(承陽大師)。永平寺・總持寺
・臨済宗:栄西(千光国師)ら。建長寺・建仁寺・円覚寺・妙心寺・東福寺ほか
・黄檗宗:隠元(真空大師・華光大師)。黄檗山萬福寺
仏教の教義
苦の輪廻(りんね)から、修行によって解脱(げだつ)することを目指す。
原因と結果の理解に基づいており、諸々の現象は縁起する(他との関係が縁となって生起する)。
従って、自己や仏を含む一切の存在は縁起によって成立し、それ自身の本質または実体といったものは存在しないと考える(「空(くう)」である)。
生きることは苦であり、人の世は苦に満ち溢れている。
あらゆる物事は原因と結果に基づいている。
よって、人々の苦にも原因が存在する。
苦の原因を取り除けば、人は苦から抜け出すことが出来る、と考えられた。
仏教は、釈迦仏、法(ダルマ)、僧からなる「三宝」を中心に組織されている。
仏教の教典
仏典は、律・経・論に三分類され、それぞれ律蔵・経蔵・論蔵と総称される(併せて「三蔵」)。
大きく原始仏典と大乗仏典に分かれる。
大乗仏教の代表的な仏典としては、『般若経』、『維摩経』、『涅槃経』、『華厳経』、『法華三部経』、『浄土三部経』、『金剛頂経』などがある。
仏教の仏像
初期仏教では、礼拝するシンボルは、菩提樹や仏足石(釈迦の足跡を石に刻み信仰の対象とした)、金剛座(釈迦が悟りを開いたブッダガヤの菩提樹下)であった。
ギリシャ・ローマの彫刻の文明の影響もあり、紀元1世紀頃にガンダーラ(現在のパキスタン北部)で人間の形の仏像が製作されるようになり、前後してマトゥラー(インド)でも仏像造立が開始された。
礼拝の対象となる仏像は、本来は仏陀。釈迦像である。
だが現在は、如来(悟りを開いた存在。釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来、大日如来など。)・菩薩(修行中の存在。観音菩薩、地蔵菩薩、文殊菩薩など。)・明王(密教の主尊たる大日如来が、衆生を力をもって教化するために忿怒の相をもって化身した。不動明王、愛染明王など。)・天部(インドの在来の神々が仏教に取り入れられ仏を守護する。四天王【東方持国天・南方増長天・西方広目天・北方多聞天】
、毘沙門天【多聞天に同じ】、吉祥天、大黒天、弁才天、梵天、帝釈天など。)など、さまざまな礼拝対象がある。
仏教の聖地
ブッダガヤは、釈迦が菩提樹の下で悟りを開いたとされるインドの地で(八大聖地)、仏教では最高の聖地とされている。
紀元前3世紀頃、アショーカ王が建立した寺院を起源とするマハーボディ寺院がある。
仏教の現在
東アジアを中心に、仏教信者は4.9億人(世界人口の6.3%)となっている。
ユダヤ教
ユダヤ教は、唯一絶対の神にして万物の創造主ヤハウェを信仰する宗教。
信徒はその名を口にするのは畏れ多いと、我が主を意味する「アドナイ」と呼ぶ。
ユダヤ教の歴史
その始まりは紀元前20〜15世紀にまでさかのぼるという。
旧約聖書『創世記』によると、神はヘブライ人アブラハムに、カナンの地(現在のイスラエル)を与え、彼と彼の子孫の繁栄を約束したとされる。
約束通りアブラハムは息子イサクを授かり、その子ヤコブは12人の子を授かった。
ヤコブはイスラエルの祖となり、その子たちはイスラエル12部族の祖となった。
4番目の子であるヨセフは、ユダヤ人の祖となった。
ユダヤ教の教義
唯一絶対にして万物の創造主である神の存在を信じ、神が与えた律法を守ること。
そして、律法に記された社会正義、他者への慈愛、倫理、道徳を神の意志としてとらえ、実践して神への忠誠を表明する。
また、メシア(救世主)が来臨し人々を救うという預言があり、メシアはダビデ王の末裔であり、地上に王国を樹立するという(メシアがイエスであるとするのがキリスト教)。
最後の審判では、アブラハムの子孫は救われるなどの考えがある。
ユダヤ教では労働は神聖な行為と考えられているとともに、休日である安息日は、労働はしてはならず、機械に触れてもいけない。
ユダヤ教の教典
ユダヤ教の聖書は『タナハ』と呼ばれ、キリスト教の旧約聖書に相当する。
聖書は一つしかなく、新約聖書は含まれない。
『タルムード』は口頭伝承の集大成で、教師であるラビはこれを参考に聖書を講釈し、さまざまな指針を与える。
ユダヤ教の聖地
紀元前10世紀、古代イスラエルのソロモン王が首都エルサレムに神殿を建立した。
その際、神がモーセに与えた律法を刻む石板を収めた「契約の櫃」を安置した。
現在残る古代の遺構は、ヘロデ大王時代に修築された神殿の丘、西側の石垣のみで「嘆きの壁」と呼ばれ聖地となる。
ユダヤ教の現状
積極的な布教は行わず、親から子へ受け継がれるパターンが多い。
イスラエルをはじめ、アメリカやヨーロッパに信者が暮らしており、2700万人(世界人口の0.3%)となっている。
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参考文献・ご当地グッズなど
📕世界遺産検定の1級以上を目指す人のテキスト。網羅性が高く眺めるだけでも楽しめ、世界遺産から多くを学べる必携本です!
📕一家に1セットあるべきと考えてますが、旅行先の周辺世界遺産を調べるのにも便利です。
📕世界と日本の建築の歴史がヴィジュアル付きで概観できるのでパラパラめくるだけでも面白い。
📕ざっくり世界宗教を把握できるので、最初にオススメします。
📕上記宗教学者による近著で、こちらも面白い。
📕元ライフネット生命会長であり、立命館アジア太平洋大学学長の出口治明さんによる宗教哲学史。世界史の著書も多い出口さんの本は得るものが多いです。
📕イェール大学が出版するシリーズで宗教史を扱ったもの。五大宗教のほか神道などにも触れられています。
おわりに
世界を代表する5つの宗教を概観してきました。
世界人口の約83%は、五大宗教や何かしらの伝統的宗教を信仰しているようです。
無神論・無宗教は17%とかなり少数の部類となります。
無神論的傾向が強い日本でも、やはり京都や奈良に代表される世界遺産は、仏教や神道といった信仰の影響を受けた建築群が評価されていますね。
世界遺産を、背景となる宗教的見地から見てみることで、そのユニークさを堪能できるかもしれません。