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◾️はじめに
こんにちは!
くろひよです。
本日はFIRE達成後の話です。
これまでの努力により築いてきた資産を、どのように取り崩していくのか。
さらに、取り崩しによって崩れた資産バランスを、どのように戻していくのか(リバランス)。
両者をご紹介したいと思います。
簡易の取り崩しについては、以前ご紹介した楽天証券の定期売却サービスがあります。
とても便利ですが、資産「全体」のリバランスができないため、資産の偏りに対応ができない欠点があります。
・安全資産が多くなり過ぎて、リスク資産による所得が得られなくなってしまう恐れ
・リスク資産が多くなり過ぎて、資産の変動リスクが大きなってしまう恐れ
いずれかが生じます。
リスクをとりながら資産所得を得て、末永く資産を取り崩す
これがFIRE後の資産運用に求められます。
より実践的な資産取り崩しを
考察していくよ!
◾️資産取り崩し
資産は大きく2つに分かれます。
①安全資産
・価値の変動が小さい資産
・一般に低い利回り
・経済が不調な時期に需要がある
例:預金、国債、元本保証付きの保険商品、年金
②リスク資産
・価値の変動が大きい資産
・一般に高い利回り
・経済が好調な時期に需要がある
例:株式、社債、不動産
さて、資産を長持ちさせる取り崩しの方法として、定率の「4%ルール」が有名です。
リスク資産を、毎年定率で4%ずつ取り崩していけば、資産が長持ちするというもの。
定額「4%ルール」がオリジナルですが、定率「4%ルール」の方が、資産価値が低くなっているときの取り崩し率も抑えられるため、より資産が長持ちすると考えられます。
ここでリスク資産だけを4%ルールで取り崩してしまうと、トータル資産(安全資産+リスク資産)のバランスが崩れ、資産バランスが悪くなってしまうのです。
◾️リバランス
そこで、トータル資産(安全資産+リスク資産)に対して4%ルールを適用することで、あらかじめの資産バランス(比率)を保ちながら、資産取り崩しができるようになります。
◎資産取り崩しとリバランス
現在資産 | 資産 比率 | リバランス後 資産 | 取り崩し額 内訳 |
|
---|---|---|---|---|
リスク資産 (S&P500) | ¥40,000,000 | 80% | ¥38,400,000 | ¥1,600,000 |
安全資産 (米国債) | ¥10,000,000 | 20% | ¥9,600,000 | ¥400,000 |
トータル資産 | ¥50,000,000 | 100% | ¥48,000,000 | |
取り崩し率 | 4.00% | |||
取り崩し額 (年) | ¥2,000,000 | |||
取り崩し額 (月) | ¥166,667 | |||
リターン −取り崩し |
||||
リバランス後 リターン(年) | 5.00% | ¥2,400,000 | ¥400,000 | |
リバランス後 リターン(月) | ¥200,000 |
たとえば、
トータル資産を5000万円とします。
内訳は、
米国株のリスク資産が80%で4000万円。
米国債の安全資産が20%で1000万円。
5000万円に4%ルールを適用すると、
トータル資産から200万円を取り崩します。
取り崩し後に残ったトータル資産は4800万円。
ここで先ほどの
リスク資産:安全資産=80%:20%
を維持するので、
リバランスした後のリスク資産は3840万円
リバランスした後の安全資産は960万円
になります。
取り崩し前後で比べると、
4000万円→3840万円(-160万円)
・安全資産
1000万円→960万円(-40万円)
と変動しました。
リスク資産から160万円の取り崩し。
安全資産から40万円の取り崩し。
トータルで200万円の取り崩しを行いました。
以上がリバランスを行いながら、4%ルールを適用した資産取り崩しです。
これを年末の資産状況に応じて、毎年取り崩しとリバランスを行います。
資産取り崩しができるね!
毎年手動で行うイメージだね!
◾️リバランス後の資産運用
取り崩しとリバランスを実施した後のトータル資産は4800万円。
これは引き続き運用していきます。
仮に運用リターンが5%の場合は、
資産所得が240万円になります。
先に取り崩した額は200万円だったので
取り崩しを行っても40万円のプラスになります。
また運用リターンが4.5%の場合でも、
資産所得が216万円で、16万円のプラスです。
さらに運用リターンが4%だと、8万円のマイナスになりますが、
3.5%ルールで取り崩せば、18万円のプラスになります。
以上のように
実際の運用リターンはその時にならなければ分かりませんが、
取り崩し率を減らせば、「運用リターンー取り崩し」金額がプラスになりやすく、
資産は減るどころかむしろ増える状況となるでしょう。
勝手に増えていく
夢のような状態だ!
以上を実施すればOKです。
再掲します。
◎資産取り崩しとリバランス
現在資産 | 資産 比率 | リバランス後 資産 | 取り崩し額 内訳 |
|
---|---|---|---|---|
リスク資産 (S&P500) | ¥40,000,000 | 80% | ¥38,400,000 | ¥1,600,000 |
安全資産 (米国債) | ¥10,000,000 | 20% | ¥9,600,000 | ¥400,000 |
トータル資産 | ¥50,000,000 | 100% | ¥48,000,000 | |
取り崩し率 | 4.00% | |||
取り崩し額 (年) | ¥2,000,000 | |||
取り崩し額 (月) | ¥166,667 | |||
リターン −取り崩し |
||||
リバランス後 リターン(年) | 5.00% | ¥2,400,000 | ¥400,000 | |
リバランス後 リターン(月) | ¥200,000 |
◾️まとめ
以上、FIRE後の資産取り崩しとリバランスの方法でした。
上記はリスク資産をS&P500、安全資産を逆相関となりやすい米国債で想定しています。
また、表の「トータル資産」「資産比率」「取り崩し率」「リバランス後リターン」は全て変数なので、好みに合わせて変更してシミュレーションすると理解が深まると思います。
リバランス後リターンが、取り崩し額を上回れば、資産を使っているのに資産は減らない状態です。
この状態が続くと、より強固なFIREです。
さらに、支出の見直しと自分の事業で稼げていれば万全!
FIRE後の資産イメージの理解が深まれば幸いです。