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✔︎ タイの大仏といえば??
✔︎ タイの三大大王とは??
実際の旅行経験を踏まえ、タイ最初の王朝文化、タイ文化の源流を見ていきます。
■スコータイと周辺の歴史地区の概要
スコータイの歴史上の町と関連の歴史上の町は、タイにあるユネスコの世界遺産(文化遺産)。
タイ政府の歴史公園法により整備された3つの歴史公園(スコータイ歴史公園・シーサッチャナーライ歴史公園・カムペーンペット歴史公園)が登録されている。
シーサッチャナーライは、江戸時代に日本へも輸出されたサンカローク焼(宋胡録焼/すんころくやき)がつくられた場所として知られる。
■登録基準
(i) 人間の創造的才能を表す傑作である。
(ⅲ) 現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
■スコータイと周辺の歴史地区の歴史
現在のタイでは最初の統一王朝をスコータイ朝(1240年頃〜1438年)としている。
ただ、その成立の同時期には様々な地方政治勢力(ムアン)が存在していた。
チェンルン(景洪)を中心としたシップソーンパンナー王国(1180年頃)、チェンマイを中心としたラーンナー王国(1296年頃成立。「百万の水田」の意。)、ルアンプラバーンを中心としたラーンサーン王国(1300年中頃成立。「百万の像」の意。現在のラオスの起源。)が存在していた。
スコータイは、チャオプラヤー川4支流のひとつヨム河畔に位置し(現在は東の市内中心を流れる。)、山地と平原の境界付近にあり、東西に抜けるための交通要衝でもあった。
クメール帝国(カンボジア)の影響下にあったが、アンコール朝のジャヤヴァルマン7世(在位1181〜1218/20年)の死去とともに弱体化したため、タイ族(シャム人・暹(せん))が北から流入した。
そしてクメール太守を駆逐して、1240年頃にスコータイ朝初代の王として即位したのが、シーインタラーティット王である。
スコータイは、城壁を巡らした環壕都市として建設された。
城壁は東西1.6km、南北1.8kmを堀とともに囲んだ方形をしている。
この環濠都市の北の外側に位置するワット・プラパーイルアンには、クメール時代の面影としてクメール式尖塔(プラ・プラーン様式)をもった仏教遺跡が残る。
スコータイでは2番目に重要な寺院とされている。
シーインタラーティットの実子であり、3代目のラームカムヘーン王の時代(在位1279〜98年)に王朝は大きな発展をみせる。
現在のタイの国土と重なるまでに支配域を拡大させた。
北はラオス北部、東はナコーンパノム、西はエーヤワディー川デルタ、南はマレー半島全体でシンガポールに至る地域とされる。
また、1292年にはタイ語で書かれた最古の石碑を作らせた(「ラームカムヘーン王碑文」)。
碑文には「水中に魚あり、田に稲あり」とスコータイの豊かさや、王の偉業を讃える文章が、タイ文字で刻まれていた。
なお、王碑文に刻まれた、王(ポークン)が国家の父たる存在という考え方は、20世紀の為政者に利用され、国王誕生日を父の日とし、国王が国民全体の父であるという認識を浸透させるに至っているという。
さらに、ラームカムヘーン王は、上座部仏教を国教とした。
上座部仏教では、サンガ(出家者の組織)を王が庇護することで王権の正道を主張して統治する理屈がとられた。
これによって、王都には多くの仏教寺院が建立され、仏教美術が花ひらいた。
城壁内
◉ワット・マハータート
最も重要な寺院は、城壁内中央に位置するワット・マハータートである。
独特な仏塔(チェーディー)や仏像、大伽藍を支えた煉瓦造りの柱が残る。
ワット・マハタートの東側の丘、ヌーン・プラーサートプラルアンが王宮跡と推定されている。
◉ワット・シー・サワーイ
ワット・マハータートの南側に位置するのがワット・シー・サワーイ。
クメール式の三尊尖塔(ロッブリー様式のプラーンが3基。もとはヒンドゥー教の神殿として建立されたという。)が特徴で、ワット・プラパーイルアン同様にクメールの名残を残している。
◉ワット・トラパン・ングン
ワット・マハータートの西側、銀の池の西側に位置するワット・トラパン・ングン。
坐像のほかに、遊行姿の立像が残っている。
◉ワット・スラ・シー
ワット・トラパン・ングンの北側に位置するのが、ワット・スラ・シー。
列柱が残るスコータイ様式の本堂には、坐像が残る。
中心にある仏塔(チェーディー)は、セイロン(スリランカ)様式の釣鐘型。
◉ター・パー・デーン堂
ワット・スラ・シーの北側に位置するのが、ター・パー・デーン堂。
スコータイに現存する最古の建造物とされる。
アンコール・ワットを建設したアンコール朝のスリヤヴァルマン2世の時代(1113〜1150年)に建てられたという。
ラテライトの赤いレンガ造りのヒンドゥー教祠堂である。
城壁外西側
◉ワット・サパーン・ヒン
城壁外の西側の丘陵地帯にあるのが、ワット・サパーン・ヒン。
サパーン・ヒン(石橋)の石畳の傾斜を登っていくと右手を上げた立仏像、アッターロの姿が見える。
200m程登るため、東側の低地方向を見渡すことができる。
暑い中の山登りは、若干キツい。
城壁外北側
◉ワット・シー・チュム
屋根のない32m四方、高さ15mの本堂内に、巨大な仏像が鎮座している。
王碑文によると、アチャナ仏(「恐れない者」)と呼ばれ信仰を集めている。
ラームカムヘーン大王
現在のタイの人にとって、スコータイは古き良きタイ的な王国であり、理想郷のようなイメージがあるという。
この時代を生み出したラームカムヘーン王は、ナレースアン王(アユタヤ朝。在位1590〜1605年。ビルマからの侵攻を退けた救国の英雄。)、チュラーロンコーン王(チャクリー朝。在位1868〜1910年。ラーマ5世。タイを近代化した名君。)とともにタイの三大王(マハーラート)として位置付けられている。
スコータイ朝は東南アジアの一大国となるが、ラームカムヘーン大王死後、勢力は衰える。
ルータイ王(在位1298年頃〜1346年頃)の時代に広大な版図が崩れ始めた。
ルータイ王は、仏教に熱心で、スコータイとスリランカの宗教的関係が緊密になり、王家の人間が得度を得るべくスリランカに渡航することがあった。
続くリタイ王(在位1346年頃〜1368年頃)の時代に一時的に盛り返した時期があったものの、南部で勃興したアユタヤ朝との緊張関係が高まった。
リタイ王は、1345年にタイ語の啓蒙的仏教宇宙論『トライプーム(三界経)』の著作があるなど、タイの文学史上有名である。
1378年、マハータンマラーチャー2世はアユタヤの配下となり属国となった。
1438年、マハータンマラーチャー4世の死去により、アユタヤからスコータイ王家の血を引いた王が派遣されて王位を継承し、スコータイ王朝は9代で滅亡した。
リタイ王の時代に都をスコータイからピッサヌロークに移しており、スコータイは廃墟となっていった。
19世紀にモンクット王らに発見されるまで人々からこの都は忘れ去られることになった。
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■参考文献・ご当地グッズなど
▲世界遺産検定の1級以上を目指す人のテキスト。網羅性が高く眺めるだけでも楽しめ、世界遺産から多くを学べる必携本です!
▲一家に1セットあるべきと考えてますが、旅行先の周辺世界遺産を調べるのにも便利です。
▲世界と日本の建築の歴史がヴィジュアル付きで概観できるのでパラパラめくるだけでも面白い。
▲スコータイ、アユッタヤーといった王朝を経て現王制へ至る歴史から、近代まで幅広くタイの歴史を扱ったおすすめの本です。
▲タイ以外の東南アジア諸国の歴史をカバー。日本人には馴染みのない東南アジアの歴史を学べるため貴重です。
▲カラー写真が豊富でコンパクトなタイガイド。観光している気分になるわかりやすい一冊です。
▲地球の歩き方です。旅行ガイドの中でも、歴史記述など含め詳細になっています。
▲タイのドライマンゴー。南国フルーツの定番です。
■実際に訪れてみて・・・
スコータイへの移動は、バンコクのスワンナープ空港から国内線で移動しました。
空港からは、乗合バスを使ってスコータイ歴史公園まで移動することになります。
(空港に戻るときも乗合バスで戻ります。)
駆け足気味となりますが、1日で日帰りでバンコクに戻ることも可能です。
(自分の場合も、強行日程であったため1日で戻りましたが、ゆっくり見て回る方がいいかもしれません。)
歴史公園内は広くかつ暑いため、レンタサイクルでの移動が可能なので利用しましょう。
ただ、注意しなくてはならないのは、あまりしっかりした自転車ではないので気をつけて乗りましょう。
スコータイの仏像を日本の仏像と比較すると面白いと思います。
スコータイの仏像は、螺髪(らほつ。仏像の髪の毛)が天に向かってとんがっている火焔系頂飾(ラッサミー。タイ語で光線を意味する。)が特徴的です。
大仏の螺髪も天に向かっていますね。
その影響もあり、日本の仏像と比べて全体的にほっそりした印象です。
アチャナ仏の眼は、タイの人たち同様に優しげで可愛らしいです。
タイの古都スコータイはいかがだったでしょうか。
密林に残る遺跡の数々に、冒険心をくすぐられます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
■参考サイト
タイ国政府観光庁日本事務所