書籍紹介

旅と都市探索の【書籍特集】へようこそ!

2023年7月12日

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こんにちは!
くろひよです。

旅、都市探索(まち歩き)は、人生を魅力的にする絶好の手段です。
今回は、それらの活動に有益となる書籍をご紹介します。

はじめに

いつも見ている場所も、視点を変えることで見違えることがあります。
お気に入りの場所だけでなく、普段通り過ぎてしまう場所にも、地域の歴史や個性が隠されていることがよくあります。それらを探す感性を研ぎ澄ます一冊を、ご紹介します。
読み進めることで人生は一層豊かに、そして歩くことで健康につながるはずです!
それでは、一緒に旅立ちましょう!

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東京エリアにフォーカスした書籍

東京エリア

◾️『みる・よむ・あるく 東京の歴史』

『みる・よむ・あるく 東京の歴史』は建築史や都市史の専門家、陣内秀信先生を始めとする執筆陣による江戸・東京の歴史書。通史編では全体像、地帯編では地域別の視点で詳述されています。特に地帯編は各エリアの特性を深く掘り下げているので、読み応えがあります。"あるく"という視点を取り入れている点も魅力的です。学者の見識に裏打ちされつつ、ビジュアルが豊かな一冊。すぐに全巻を手に入れたくなるでしょう。
通史編(通巻1-3)
1 先史時代~戦国時代
2 江戸時代
3 明治時代~現代
地帯編(通巻4-10)
1 千代田区・港区・新宿区・文京区
2 中央区・台東区・墨田区・江東区
3 品川区・大田区・目黒区・世田谷区
4 渋谷区・中野区・杉並区・板橋区・練馬区・豊島区・北区
5 足立区・葛飾区・荒川区・江戸川区
6 多摩Ⅰ
7 多摩Ⅱ・島嶼

◾️『東京23区凸凹地図 (高低差散策を楽しむバイブル)』

『東京23区凸凹地図』は、地図の利用体験を豊かにするために昭文社から出版されました。通常の平面地図に加えて高低差が描かれている3D地図で、地形や湧水、古道、古碑・古仏、暗渠・川跡、坂道・階段などにフォーカスし、地図を持って歩くことで都市の理解度が高まります。地形の達人・皆川典久氏、古道の達人・荻窪圭氏、暗渠の達人・本田創氏、階段の達人・松本泰生氏が共同で作り上げた優れた作品です!

◾️『東京スリバチの達人 分水嶺東京(北部編・南部編)』

『東京スリバチの達人 分水嶺東京(北部編南部編)』は、地形の専門家・皆川典久氏が紐解く、東京地形ガイド。凸凹地図だけでは把握しきれない、東京の北部と南部の地形的特徴を、各エリア毎に詳しく説明しています。皆川氏の高低差マップは一見の価値あり。

◾️『東京古道散歩』

『東京古道散歩』は、古道の専門家・荻窪圭氏による探訪ガイド。鎌倉街道や東海道などの古道を辿り、歴史的なスポットを巡ります。以前からある作品ですが、本書の案内により多摩川周辺の古墳群を訪れた記憶が今でも鮮明に残っています。近著には『江戸・東京 古道を歩く: 古地図と地形図で発見!』があります。

◾️『失われた川を歩く 東京「暗渠」散歩』

『失われた川を歩く 東京「暗渠」散歩』は、暗渠の専門家・本田創氏による一冊。見過ごしがちな暗渠や川跡を詳細に紐解きます。目についた地形の秘密がこの書籍により明らかになることも。詳細な大型マップが付属しており、役立つこと間違いなしです。

◾️『重ね地図で読み解く大名屋敷の謎』

『重ね地図で読み解く大名屋敷の謎』は、開国直後の安政時代(1860年代)の江戸古地図をベースに、大名屋敷とその周辺を舞台に、重ね地図で過去と現在を見比べることができる竹内正浩氏の作品。新書サイズなので持ち運びも便利、厳選された16のコースを辿ることができます。

◾️『広重の大江戸名所百景散歩』

『広重の大江戸名所百景散歩』の最大の魅力は、歌川広重が描いた「大江戸名所百景」を鑑賞しつつ、その描かれた「場所」を明確に把握できること。現在の場所と照らし合わせることが容易で、写真のない時代をビジュアルとして伝えてくれる浮世絵。古地図と組み合わせることで更なる理解を得ることができます。大判サイズなので持ち運びは少々難しいものの、広重の作品と解説が織り成す一冊は、見逃せません。

◾️『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』

『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』は、東京の近現代建築を巡り、名建築で食も楽しむことを提案する一冊。池田エライザさんと田口トモロヲさんによる映像作品「名建築で昼食を」を視聴したことから本書のファンに。映像作品のオフィシャルブック(『名建築で昼食を オフィシャルブック』)も存在します。

◾️『路線価図でまち歩き:土地の値段から地域を読みとく』

『路線価図でまち歩き:土地の値段から地域を読みとく』は、路線価から街を読み解くという新視点を提供する中川寛子さんの一冊。物理的な側面から街の特性を理解するのではなく、土地の価値(路線価)から街の特徴を掴む新たな視点を提供します。不動産選びやまちづくりにも有用かもしれません。

◾️『江戸博覧強記』

『江戸博覧強記』は江戸文化歴史検定の1級公式テキスト。分厚い本ですが、その分内容とテーマは豊富です。各テーマが整理されており、辞書的な使用も可能。やや上級者向けか。

◾️『見る、読む、調べる 江戸時代年表』

『見る、読む、調べる 江戸時代年表』も江戸文化歴史検定の副読本。写真が豊富に掲載されており、視覚的にも楽しめる「読める」年表となっています。

◾️『東京人』

東京をテーマにディープに取材する月刊誌『東京人』。扱うテーマは多岐にわたり、まち歩きを視点にした特集も頻繁に組まれています。読者に東京の新たな一面を提示し続けています。

京都・大阪エリアにフォーカスした書籍

京都エリア

◾️『京都・観光文化検定試験』

『京都・観光文化検定試験』は、京都の観光文化検定試験の公式ガイドブックで、寺社仏閣の歴史、建築、文化などについて詳細に解説されています。情報量が非常に多いため一度に読み通すのは難しいかもしれませんが、京都の基礎知識を学ぶには最適な一冊です。

◾️『京都の凸凹を歩く -高低差に隠された古都の秘密』

『京都の凸凹を歩く -高低差に隠された古都の秘密』は、ブラタモリの京都編で頻繁に登場していた梅林秀行氏の作品です。祇園、聚楽第、御土居、伏見指月などの地域が詳しく解説されています。
続編(『京都の凸凹を歩く2 名所と聖地に秘められた高低差の謎』)では、嵐山、金閣、六地蔵、伏見城などが収録されています。これら2冊を活用すれば、京都をより深く理解し、楽しむことができます。

◾️『凹凸を楽しむ 大阪「高低差」地形散歩』

『凹凸を楽しむ 大阪「高低差」地形散歩』は、ブラタモリでも出演経験のある新之介氏による大阪の地形散歩ガイド。大阪城、道頓堀、天王寺、阿倍野、住吉大社、仁徳天皇陵古墳などが詳しく紹介されています。特に、上町台地という視点から見る大阪城は感動的です。
この続編(『凹凸を楽しむ 大阪「高低差」地形散歩 広域編』)では、広範なエリアが取り上げられ、豊中、枚方、富田林、岸和田など14エリアが紹介されています。これら大阪エリアの地形の凹凸を楽しむことができます。

全国エリアにフォーカスした書籍

全国エリア

◾️『街道をゆく』

『街道をゆく』は歴史作家・司馬遼太郎の著名な紀行文。日本各地の街道を旅しながら描かれたエッセイで、1971年から連載を開始し、1996年に作者が亡くなるまでに43冊が出版されました。約50年前から30年前の日本の風景が紹介され、地域の個性や人々の魅力が描き出されます。90年代末にはNHKでも映像化されました。令和の現在から見ると、その当時さえも懐かしさを感じるかもしれません。
1 甲州街道、長州路ほか
2 韓のくに紀行
3 陸奥のみち、肥薩のみちほか
4 郡上・白川街道、堺・紀州街道ほか
5 モンゴル紀行
6 沖縄・先島への道
7 大和・壺坂みちほか
8 熊野・古座街道、種子島みちほか
9 信州佐久平みちほか
10 羽州街道・佐渡のみち
11 肥前の諸街道
12 十津川街道
13 壱岐・対馬の道
14 南伊予・西土佐の道
15 北海道の諸道
16 叡山の諸道
17 島原半島、天草の諸道
18 越前の諸道
19 中国・江南のみち
20 中国・蜀と雲南のみち
21 神戸・横浜散歩、芸備の道
22 南蛮のみちI
23 南蛮のみちII
24 近江散歩、奈良散歩
25 中国・閩のみち
26 嵯峨散歩、仙台・石巻
27 因幡・伯耆のみち、檮原街道
28 耽羅紀行
29 秋田県散歩、飛騨紀行
30 愛蘭土紀行I
31 愛蘭土紀行II
32 阿波紀行、紀ノ川流域
33 白河・会津のみち、赤坂散歩
34 大徳寺散歩、中津・宇佐の道
35 オランダ紀行
36 本所深川散歩、神田界隈
37 本郷界隈
38 オホーツク街道
39 ニューヨーク散歩
40 台湾紀行
41 北のまほろば
42 三浦半島記
43 濃尾参州記
✅全巻セット

◾️『ブラタモリ』

地形・地質ブームを巻き起こしたNHKのテレビ番組「ブラタモリ」の書籍版。番組の内容を読み直すことで新たな発見があり、観光地が少ない地域でも新たな視点からその魅力に気づけるようになるシリーズだと言えるでしょう。続刊を期待したいです。
1 長崎 金沢 鎌倉
2 富士山 東京駅 真田丸スペシャル(上田・沼田)
3 函館 川越 奈良 仙台
4 松江 出雲 軽井沢 博多・福岡
5 札幌 小樽 日光 熱海 小田原
6 松山 道後温泉 沖縄 熊本
7 京都(嵐山・伏見) 志摩 伊勢(伊勢神宮・お伊勢参り)
8 横浜 横須賀 会津 会津磐梯山 高尾山
9 平泉 新潟 佐渡 広島 宮島
10 富士の樹海 富士山麓 大阪 大坂城 知床
11 初詣スペシャル成田山 目黒 浦安 水戸 香川(さぬきうどん・こんぴらさん)
12 別府 神戸 奄美
13 京都(清水寺・祇園) 黒部ダム 立山
14 箱根 箱根関所 鹿児島 弘前 十和田湖・奥入瀬
15 名古屋 岐阜 彦根
16 富士山・三保松原 高野山 宝塚 有馬温泉
17 吉祥寺 田園調布 尾道 倉敷 高知
18 秩父 長瀞 大宮 室蘭 洞爺湖 宮崎
✅全巻セット

◾️『〇〇県謎解き散歩』

都道府県やテーマごとに出版されている謎解き散歩シリーズ。歴史や文化、食など各地域の特徴をざっくりと知ることができます。地方出張の際など、移動時間に手軽に読める本として利用できます。

◾️『凸凹地図』シリーズ

東京23区凸凹地図の地域版。これまでと異なる視点で地域を見ることができます。埼玉千葉横浜・川崎・鎌倉多摩・武蔵野京阪神といった地域版が出版されており、それぞれの地域の地形や特徴を凸凹地図から学べます。

その他テーマにフォーカスした書籍

その他テーマ

◾️『すべてがわかる世界遺産大事典<上・下><第2版>』

世界遺産検定1級公式テキストで、2019年までの日本と世界全体の世界遺産が収録されています。上巻下巻で分けられ、情報量は膨大です。有名な世界遺産からマイナーなものまで幅広くカバーしており、検定のためだけでなく、辞書的に利用することも可能です。今後は、特にマイナーな遺産については、その魅力を掘り下げつつ、その保存方法や経済への影響、持続可能性などについても考察する機会となることを期待します。

◾️『日本100名城公式ガイドブック』

『日本100名城公式ガイドブック』は、日本100名城を巡る旅をサポートする公式ガイドブックで、スタンプ帳が付属しています。旅行の日程に組み込むだけでなく、城郭建築や地形について学ぶきっかけにもなります。近年は『続日本100名城公式ガイドブック』も発売され、さらに『ヨーロッパ100名城公式ガイドブック』も存在しますが、こちらはカラーページが少なくスタンプ帳は付属していません。

◾️『全国一の宮めぐり』

「全国一の宮会」編の公式ガイドブックで、各国の序列最上位の神社である一の宮を紹介しています。一つの神社が見開きのページでカラーで紹介されており、文庫サイズで持ち運びに便利です。ただし、Amazonなどのオンラインでは販売されておらず、神社などで直接入手するのが一般的なようです(自分の場合、奈良県の大神神社で入手した記憶があります)。
参考)一の宮リスト 

◾️『ナショナル・ジオグラフィック』

世界標準の地理雑誌である『ナショナル・ジオグラフィック』は、歴史、地理、遺跡、アート、民族、伝統文化、自然、環境、テクノロジーなど、多岐にわたるテーマを美しい写真と詳細な地図を交えて毎月発行しています。地球規模で広い視野を持つことで、新たな旅のアイデアを得ることも可能です。

まとめ

今回は、人生を豊かにする旅、都市探索、まち歩きをテーマにした書籍を紹介してきました。気になったものからぜひ手にとってみて、まちへと繰り出してみてください。ご友人やご家族と巡るのも人生を豊かにする楽しい経験になるでしょう。
また随時追加してご紹介していきます!

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くろひよ

\旅のトリコ、FIRE目指す/ 旅のトリコくろひよが、旅の魅力とFIREの過程を紹介するよ ★街を徘徊して見つけた都市の魅力が好物 ★歴史・地理・地形・建築・文化・アート・痕跡・再開発など ★同じくらいお金が好物(アッパーマス層に)

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