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【幸福】成功と幸福の関係【ハーバード式】(後編)
✔️ こんな疑問や状況の方にオススメです
- 逆境を乗り越えたい
- 無力感に陥ったときどうすれば?
- 悪い習慣を断ち、良い習慣をとりいれたい
- 最も幸せな上位10%の人たちの特質って何?
✔️ 記事を読むと・・・
- 逆境の対処法がわかる(「解釈のABCDモデル」)
- 無力感に襲われたときの対処法がわかる(「ゾロ・サークル」)
- 習慣を変える方法がわかる(「20秒ルール」)
- 最も幸せな上位10%の人たちの特質がわかる
✔️ 紹介本
📕 幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論
ショーン・エイカー 2011
ハーバード大学にてポジティブ心理学講座をタル・ベンシャハー博士のもとで担当し人気講師となる。著名企業で成功と幸福の実証研究を行い、世界45か国で講演やレクチャーを行なっている。
1. 逆境の対処法がわかる(「解釈のABCDモデル」)
無力感は、大きな挫折やショックに出会ったとき、「どうせダメなのにやったってしょうがない」と希望を失ってしまい、ただあきらめる道を選ぶ状態です。
無力感を人生の一分野で味わうと、その分野に関してあきらめるだけでなく、他の分野にもあてはめてしまう悲観主義やうつ状態を引き起こしてしまいます。
しかし、成功者は、自分の運命を決定するのは逆境や苦境そのものではなく、それに対してどういう反応を選びとるかだと分かっています。
楽観的な人は、逆境に陥っても、自分が「幸運だ」と思えるようなシナリオ(反事実)を自動的に思い浮かべ、困難を一時的で限定的なものだと解釈し、チャンスを見つけ出せます。
「ポジティブな反事実」を選べば、気分がよくなるだけでなく、心がポジティブな状態となり、モチベーションが生じ業績も向上するようになります。
それでは、どうしたら「ポジティブな反事実」を見つけ出せるようになるのでしょうか?
「解釈のABCDモデル」というテクニックがあります。
①困難な状況(Adversity)に出会ったとき、
②信念(Belief)はそれをどう考えるか。
・なぜ起きたのか?
・どんな意味を持つのか?
・限定的か、永続的か?
・解決可能か、解決不可能か?
③ここで逆境が短期的であり成長の機会であり人生のわずかな一部分であると思うことができれば、
ポジティブな結果(Consequence)を得るチャンスが最大となります。
しかしそうでなければ、無力感が支配するネガティブな結果(Consequence)となってしまいます。
④ネガティブな結果のときに登場するのが、反論(Disputation)です。
反論するためには、
「信念が単に自分が信じていることに過ぎず、事実そのものではない」という前提で、
困難と思う出来事について、
「そう信じる完璧な証拠があるのか」
「完璧に立証できるのか」
「他にもっと説得力のある解釈はないのか」
「もっと適切な反応の仕方はないか」
「もっと別の反事実をつくれないか」
以上自問してみます。
そして反論する前後の状態を観察してみます。
反事実を見つけ逆境をポジティブに再解釈することが出来れば、楽観性を失わず、現実を受け入れ、問題を真正面から見つめることが出来るようになります。
落ちる勢いを利用して跳ね上がる、不運や逆境を活用して以前より幸福になりモチベーションを高めることにより良い成果を上げる再起の方法です。
「物事はたいてい自分が思うほどには悪くない」
「恐怖は、常に結果そのものより悪い」
というのが基礎生理学に基づく事実です。
2. 無力感に襲われたときの対処法がわかる(「ゾロ・サークル」)
無力感に襲われたとき、つまり自分のコントロール感覚を失ったとき、
どうやって、感情からコントロールを取り上げ、理性の手にコントロールを戻せばいいのか?
①まず、感じているストレスや無力感を「言葉」で表現します。
②状況全体のうち、「どの部分が自分にコントロールできて、どの部分が出来ないのか」を見極めます。
③自分が有効に影響を及ぼすことができるコントロール可能な部分にエネルギーを集中投下します。
このとき、違いが生み出せると思う小さな範囲に努力を絞ることです。
④自分の集中した行動が、結果に直接影響することを確認します。
⑤以上を繰り返していくと、内的統制感が高まります。
自分の能力に対する信頼が固まってきたら、さらに外側のコントロールできる部分に焦点を向けて努力を拡大していきます。
小さな達成しやすい目標に努力を集中することで、少しずつコントロール感覚を取り戻していく感覚です。
具体例をみていきましょう。
老人ホームの高齢者たちが、毎日、観葉植物の世話など簡単な仕事を自分の裁量でやってみるという実験です。
この実験の結果、幸福度が改善し死亡率が半分に下がりました。
小さな仕事について「自分が主人である」というコントロール感覚が寿命を延ばしました。
次の例は、心理学の「割れ窓理論」で有名です。
1980年代NYの地下鉄は犯罪の温床となっていました。
そこで、一見犯罪行為とは関係なさそうな、地下鉄車両の割れた窓を修理し落書きを消すことに、予算と努力を結集しました。
その結果として、地下鉄内の犯罪、暴力、強盗などが急減しました。
さらに、市内全体の犯罪件数まで急減したということです。
注意事項として、
達成しやすい小さいゴールをいくつか設けること(本を書くのではなく、1ページだけ書くなど)。
小さな作業であってもまとめてやろうとすると膨大になるので、時間制限を設けることです。
自分自身の行動が結果に直接作用するという信念を持っている人は、仕事や人生で最も成功しているということです。
3. 習慣を変える方法がわかる(「20秒ルール」)
知識は行動を伴わなければ意味がありません。
頭ではわかっていても実際はなかなか行動が伴わないという悩みがありますね。
例えば、ダイエット、年頭の誓い、ギターの練習など「意志の力」で達成しようとすると失敗していまいます。
意志の力は使えば使うほど弱まるもので、絶えず意志は試練にさらされています。
結局、意思の力は挫け、古い習慣や一番楽なやり方に簡単に戻ってしまい変わることが出来なくなってしまいます。
行動が意思の力で変化しないのなら、どうしたら変化できるのか?
そこで登場するのが「習慣の力」です。
人間は日々の行動の多くを自動的しています。
習慣は第2の本能のように、行動を自動的に引き起こします。
努力も思考も選択もあまり必要なくなります。
習慣の形成には、脳の実際の変化を伴います。
20歳どころか人生の後期に至っても脳は変化し鍛えることもできます。
確かに習慣が形成されれば行動の自動化が可能です。
しかし、元々持っている習慣を、別の習慣に切り替えていくことが難しいのです。
サイクリング、展覧会に行く、サッカーをするといった能動的なレジャーは、
テレビを見る、Facebookにコメントするといった受け身のレジャーと比べると
2倍半から3倍楽しいという感覚が味わえるそうです。
にもかかわらず、受け身のレジャーに4倍時間を費やしています。
その理由は、受け身のレジャーが簡単で手軽な習慣となっているからです。
人は簡単で手軽なものに流されやすい。
ということは、
望ましい習慣を、最も抵抗の少ないように仕向ける戦略をとればいいのです。
変化のための障壁を20秒下げただけで新しい生活習慣が作れます。
具体例をみましょう。
テレビを見過ぎる習慣をなくしたい場合
▶︎ リモコンから電池を抜く
▶︎ ソファから20秒以上かかる場所に電池をしまう
▶︎ 電源を入れるのが面倒になりテレビを見たいという衝動が鎮まる
▶︎ 代わりに、ソファの近くに置いてある本を読んだり、ギターを練習したり、PCで原稿を書いたり新しい習慣ができる
不健康なスナックを摂りたくない場合
▶︎ 少量を取り出し残りを手の届かぬ場所に片付ける
▶︎ 代わりに、健康的な食べ物を冷蔵庫から手軽に取り出せるようにセットする
以上は環境の「初期設定」を変える戦略です。
初期設定が最も人間にとって抵抗が少ないものです。
だから人は初期設定に流されるのです。
たとえば、
携帯電話料金について、キャリア3社の料金プランが高いという情報は、総理が訴えているところで多くの人が知っています。
一方で、格安SIMを使えば、機能はそのままで半分以下の費用に抑えられるという情報も以前から知られています。
(格安SIMの内容理解率52.3%。私の場合、以前9,000円程度の費用が現在は1,800円程度で済んでいます)
経済合理性を考えると、格安SIMに乗り換えるという選択をとるはずですが、実際に格安SIMに乗り換える人は全体のわずか14%にとどまります。
キャリア解約、SIMフリー端末の入手、新規契約といった一連の作業にはエネルギーを費やします。
ですので、最も抵抗が少ない初期設定「現状のキャリアを使い続ける」という選択に甘んじてしまうのです。
同様の事例は、
・サブスクリプションサービス(初回購読無料だがその後、銀行口座自動引き落とし)を解約すること
・メールサービスを解約すること
こういったサービスには、解約する自由があるにもかかわらず、
解約に伴う作業にエネルギーが必要なため、
結局のところ、不要でも「継続で解約しない」という選択をしてしまいがちです。
(だから企業側は儲かるわけですが)
まとめると、
努力や意志の力で頑張るのではなく、効果が出る習慣を作り出しましょう。
そして習慣を継続させるために、環境の「初期設定」を手軽なものとし(仕組みを作って)、望ましい習慣を選択しやすくしましょう。
4. 最も幸せな上位10%の人たちの特質がわかる
最も幸せな上位10%の人たちと、他の人たちを区別している特質はたった一つ「強固な人間関係」です。
周囲の支えと幸福の相関関係は0.7。
人間関係が強いと幸福感も高くなるという正の相関関係にあります。
社会に属し絆を作りたいというニーズは、人間の生物学的本能であると進化心理学が説明しています。
人間関係が上手くいっていると、オキシトシンが血中放出され、不安を鎮め、集中力を高めます。
一方、成人を社会的接触が断たれた状態に置くと、血圧が30ポイント上昇し、病気と同程度に健康を破壊することがわかっています。
周囲の人との絆は、総合的な幸せ、専門分野における達成、仕事上の成功、収入にまで影響するということです。
職場でも、仕事上の試練とストレスを切り抜けて成功するために不可欠なことは「周囲の人々とのつながり」を失わないことです。
ところが、仕事上のトラブルに遭遇すると、単独でそれに立ち向かおうとしてしまう人がいます。
しかし、孤立することはあまりいい成果を生まないでしょう。
実際、上司との間に強い絆を持っている社員は、そうでない社員に比べ、毎月平均588ドル多く収益を上げるということです。
ところが、多くの企業は、「もっと重要なこと」を優先して、チーム研修や社員の懇親行事などを取りやめ、チームの士気を落としているそうです。
本来であれば、メンバー同士の仕事以外の付き合いを奨励したり、直接顔を合わせる機会を増やしたりすることに投資することで、
企業への帰属感が増し、活力が高まり、長時間仕事に集中できるようになるにもかかわらずです。
実際、グーグルでは社員同士ができるだけ一緒に食事できるよう配慮をしており、人間関係に積極的に投資し、チームを前に勧める力を培っています。
また、リーダーの立場にあるなら、知らない社員同士を紹介してあげることは一番手っ取り早く人間関係へ投資することになります。
この点、昭和の日本の企業文化は、どちらかというと人間関係に投資しようとしていたのではないかと思います。
職場旅行や飲み会はもちろん、運動会など、とても濃密なコミュニケーションの機会を設けていました。
最近のビジネスマンは、どちらかというと組織への帰属欲は乏しく、プライベートへの介入を嫌います。
自分の時間を大切にし、公私を区別します。
どちらかを選びとるというのではなく、
「人間関係」と「個人の時間」
両方とも大事ですので上手くバランスをとりたいところです。
また、【お金】幸せをお金で買う科学的方法【より少ないお金でパッピーに】(前編)にあるように、
他人へお金を投資すると、幸福感が増します。
人間関係への投資は、波及効果が大きいものとなりそうです。
成功者は、内向きに引きこもるのではなく、周囲の人々との結びつきをさらに強固にします。
人間関係を切り捨てるのではなく、投資します。
「周囲の人間関係」が幸福優位性を得るための最大投資であることを理解しているのです。
発明家エジソンもまたグループで研究することを好んだそうです。
いかがだったでしょうか。
(成功の前に、)まずは幸福の状態になること。
そして、逆境にあっても幸福レベルを維持し続けること。
そのためのテクニックを学ぶことができます。オススメです!