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「お金で幸福は買えるの?」
「何を買うの?」
「買い方にコツはあるの?」
「実際にどういう行動をとれば?」
✔︎幸福はお金で買えます
✔︎幸福度を上げる買い物のカテゴリーがわかる
✔︎幸福度を上げる買い物のコツがわかる
✔︎幸福度を上げる行動がわかる
✔️ 紹介本
📕 「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)
ブリティッシュコロンビア大学の心理学准教授とハーバード・ビジネススクルールのマーケティング学准教授の著書。2014年にNHK「幸福学」白熱教室の番組に出演していた。
1 幸福はお金で買えます
お金の使い方によって、幸福を買うことができます。
著者らの研究によって科学的に証明されています。
その方法は5つの授業としてまとめられているのが本書。
そのうち3つの授業では幸福度を上げる買い物を、残り2つの授業では幸福度を上げる買い方のコツが紹介されています。
2 幸福度を上げる買い物3選
①「経験」
旅行、映画、コンサート、スポーツイベント、ジムの会員券、特別な食事などといった「経験的な」買い物にお金を使うと幸福度が高まります。
◉「経験」には以下の特徴があります。
✔️ 楽しい気持ちで繰り返し語れる思い出話につながる。
✔️ 理想の自分像に結びつく可能性がある。
✔️ 滅多にないチャンスを味わえる。
これら経験は、たとえ苦痛を伴ったとしても、全て幸福度を上げてくれるようです。
例えば「タフ・マダー」という困難な障害レースの経験であったり、または「氷のホテル宿泊」といった不快な宿泊経験は、何故か、結果として長く続く喜びや楽しい思い出となります。
多くのアメリカの90歳以上の老人が、人生を振り返ったときに「もっと冒険(経験)しておけばよかった」と後悔するそうです。
人生では「経験」にお金を使うことが重要そうです。
一方で「物質」的な買い物はどうなのでしょうか?
アメリカ人の90%は「家を所有すること」と「アメリカンドリーム」を結びつけるそうです。
しかし住宅の購入は、幸福度の向上につながらなかったそうです(ウィスコンシン大学)。
日本においても「持ち家」vs「賃貸」の議論がありましたが、住宅購入そのものに幸福効果はないようです。
なぜなら、「経験的な買い物」に対する満足感は、時が経つにつれ増加するのに対して、「物質的な買い物」に対する満足感は、減少してしまうようです(コロラド大学)。
人間は「慣れ」の生き物であり、物質的な有り難みは、時間の経過とともに「当たり前」となるようです。
「家を買っておけば良かった」という人生の後悔は、あまり聞いたことはありません。
②「時間」
「時間を豊かにする買い物」は、人生の幸福につながります。
忙しく生きることは、時間の満足を得られず、幸福につながりません。
時間があると感じると、心に余裕が生まれ、幸福につながります。
時間の豊かさが増すことは、忙しいのが好きという人々でさえ、より大きな幸福に関連づけられるそうです。(ノックス大学)
平均的アメリカ人1年に2週間を通勤時間に費やします。
通勤に長い時間を費やしている人ほど人生に対する満足度は低く、「片道1時間の通勤」は「失業」と同程度のネガティブな効果があるということです。
また、通勤時間が0分から22分に増加したときの幸福度低下は、収入が約33%上昇することで釣り合うといいます。
通勤時間がもたらす負の効果は強すぎます。
そこで「通勤時間を減らすことが出来る」買い物は、大きく幸福度を高めてくれそうです。
「職場の近くに住むという選択」、または「テレワークを認めてもらう選択」を買うことができれば、良い影響を与えそうです。
③「他者へ投資」
「他者へ投資」は自分自身にお金を使うよりも、もっと大きな幸福感が得られると証明されています。
その度合いは、「チャリティーの寄付行為」は「家庭所得が2倍になること」と同等の幸福度に貢献したということです(136カ国調査)。
「他者への投資」をより効果的にするコツとして以下の3つがあります。
◉自分で選択できる
義務ではなく「自分で選んだとき」幸福度が上がります。
寄付を募る立場の場合、強制されていると感じさせないように「寄付するかどうかは完全にあなたの自由ですよ」といったメッセージが有効です。
◉人間的つながりができる
人間関係の強化につながり、より大きな喜びをもたらします。
◉投資の効果がわかる
自分の他者への投資が、どうなったのか測定可能な方が望ましいです。
自分の慈善的行動が、具体的にどのような影響をもたらしたのかがわかれば、寄贈者にとっては大きな報酬となります。
さらに「他者への投資」は、肉体を健康にし、金銭面でも裕福な気分にさせます(ベッドフォードシャイヤー大学)。
また「少額でも」他人のために使うことで効果が表れます。
3 幸福度を上げる買い物のコツ2選
①ご褒美にする(少し我慢する)
「大好きなものに制限をかけると、新鮮な喜びを味わえる。」
ちょっと我慢して時間差を設けた後に消費すると幸福度が増す、というものです。
なんとなくわかります。
物質的なものが豊富だと、当たり前になり、感謝の気持ちは薄れ、幸福効果は弱まります。
買い物の喜びを持続させることを阻む重要な障害は「慣れ」です。
裕福な人ほど、人生の小さな喜びを味わえなくなる傾向があるそうです。
「1000人のお年寄りのインタビュー」では、小さな喜びを見つけることが重要だとあります。
お金について考えると、人生の小さな喜びを味わえなくなる傾向もあります。
そこで「豊富さが感謝の敵なら、不足は私たちの最良の友なのではないか」という仮説が生まれます。
実際、「不足の演出」、つまり購入や消費を少し我慢することで、感謝や幸せを感じやすくなったそうです。
大好きな値段の高いカフェラテを毎日飲むのではなく、安いレギュラーコーヒーで普段を過ごし、たまにカフェラテを味わうと幸福度が上がったそうです。
多少の我慢があった生活の方が、幸福度は上がりそうです。
また、「後悔しない人生を送るために」で見てきたように、
人生が有限だと理解すると、全てを愛おしく大切に思うことができます。
経験的買い物のひとつ「旅行」も注意が必要です。
・旅行をすればするほど、それぞれの旅を味わえなくなる。
・平凡な観光地旅行へのモチベーションを下げてしまう。
行った場所を数えるよりも、行きたいところを数えた方が良いということです。
②先に支払って、あとで消費する(先払い)
先に支払って後で消費することによって、後で手に入れたとき「まるでタダで貰えたかのような」幸せな気分を味わえるそうです。
・旅行客は、旅行前の数週間の方が、旅行後の数週間より幸福度が高い(オランダの研究)
・大学生は、日曜日よりも、金曜日を好む。
この理由は「未来を好きなように埋めることが出来る」からです。
2週間毎日数分間、「翌日起こるかもしれない良い出来事を想像した」実験は、全体的な幸福感を顕著に増加させたそうです(リエージュ大学)。
4 まとめ
以上まとめると、
幸せにお金を使うには「経験」「時間」「他者への投資」とよさそうです。
そして、少しの我慢と、先払いがコツでした。
世界幸福度レポートによると(国連会議)、日本の幸福度は、2017年の51位から、一昨年(2018年)54位、昨年(2019年)58位、今年(2020年)は62位と年々順位を下げています(156か国中)。
他国に比べると圧倒的に低い「寛容さ」が、日本の順位を押し下げているということです。
また「社会関係資本(social capital)」というボランティア活動や地域社会活動など家族以外のネットワーク(社会的なつながり)尺度も低いようです(参考URL)。
「寛容さ」「social capital」の低さは、ともに他者との関係性、「人間関係の問題」に関わる部分です。
世界と比較して日本は人間関係の部分が弱いということでしょうか。
コロナ警察・差別、ネット誹謗中傷など、日本では他人批判・非寛容さがスゴいです。
日本は他者に厳しいことで、幸福度を大きく下げているようです。
他者を支援する取組を少額でもできれば、伸び代があるだけ、大きく幸福度が上がるのかもしれません。